HEXAGRAM 18 · 反転
蠱 — 荒れたものを直す。鼎が新しく作り上げる卦であるなら、蠱は古い荒れを取り除く卦。両者は同じ更新の物語の、前後の段階を描いています。蠱の仕事を終えた者にこそ、鼎の時が来る。
蠱 を読む →PLATE L · FIFTY OF SIXTY-FOURPLATE · L · Dǐng
Dǐng · The Cauldron · 周易第五十卦
上卦 ☲ FIRE · 下卦 ☴ WIND
卦辭
卦辭
彖 辞
“ 元(おお)いに吉、亨る。 ”“ 元(おお)いに吉、亨る。 ”
— 周易、卦50、卦辞。 紀元前1000年頃。
卦辞はたった四文字。大いに吉、通る。鼎の卦は最も短く、最も明るい祝福のひとつ。新しい器に新しいものを煮上げる時、書は遠慮しません。
象辭
象辭
象 辞
“ 木上に火あり、鼎なり:
君子もって位を正しくし命を凝(さだ)む。 ”“ 木上に火あり、鼎なり:
君子もって位を正しくし命を凝(さだ)む。 ”
— 周易、卦50、象辞。
原典の象辞は続けてこう告げます — 木の上に火がある、それが鼎の姿。木を燃やして鼎の中で食物を煮上げる、文明の根本動作。君子はこの象を見て、自分の位を正し、自分の命(使命)を定める。
この卦が現れるときこの卦が現れるとき
鼎があなたの読みに現れたなら、書は未来を予言しているのではなく、ある状態を名づけています。その状態はこうです — 古いものを脱ぎ捨てたあとに、新しいかたちで何かを作り上げる、その仕事に今あなたは立っている。
古典的な中国の宇宙観において、鼎は風(木)の上に火。木を燃やして火を起こし、その上の鼎で食物を煮る。古代中国における文明の象徴。生のままでは食べられないものを、変容させて養いに変える。新しい組織の立ち上げ、新しい関係のかたちを共に作り上げる過程、長年温めてきた構想がついに形を取りはじめる季節。書は珍しくこの卦に最短の祝福を与えます。
書が説くのは位を正すことです。「位を正しくし命を凝む」 — 鼎は三つ足、安定が要る。新しい器で新しいことを始めるなら、まず自分の位置と使命を明確にしなさい。なぜこれを作るのか、誰のために、どんな質で。問いがはっきりしていれば、煮上がるものも整っていく。今は素材を吟味し、火加減を見て、時間をかける段階。
けれども鼎は完成の卦ではありません。文王の序列における次の位置は震 — 雷の震え。書はこう告げます — 新しいものを煮上げる者は、その完成の前後に、必ず大きな揺らぎを経験する、と。今は丁寧に煮上げ、来るべき揺れにも備えていなさい。
相 伴 う 卦相 伴 う 卦
Dǐng に語りかける卦。
あなた自身の問いを尋ねるあなた自身の問いを尋ねる
あるいは、現れないかもしれません。神託は、いま在るその瞬間を読みます —
探しに来た卦をではなく。