PLATE L · FIFTY OF SIXTY-FOUR

Dǐng · The Cauldron · 周易第五十卦

上卦 ☲ FIRE · 下卦 ☴ WIND

卦辭

周易

彖 辞

“ 元(おお)いに吉、亨る。 ”

— 周易、卦50、卦辞。 紀元前1000年頃。

卦辞はたった四文字。大いに吉、通る。鼎の卦は最も短く、最も明るい祝福のひとつ。新しい器に新しいものを煮上げる時、書は遠慮しません。

象辭

象 辞

“ 木上に火あり、鼎なり:
君子もって位を正しくし命を凝(さだ)む。 ”

— 周易、卦50、象辞。

原典の象辞は続けてこう告げます — 木の上に火がある、それが鼎の姿。木を燃やして鼎の中で食物を煮上げる、文明の根本動作。君子はこの象を見て、自分の位を正し、自分の命(使命)を定める。

この卦が現れるとき

新しい器で、新しいものを煮上げる時。

鼎があなたの読みに現れたなら、書は未来を予言しているのではなく、ある状態を名づけています。その状態はこうです — 古いものを脱ぎ捨てたあとに、新しいかたちで何かを作り上げる、その仕事に今あなたは立っている。

古典的な中国の宇宙観において、鼎は風(木)の上に火。木を燃やして火を起こし、その上の鼎で食物を煮る。古代中国における文明の象徴。生のままでは食べられないものを、変容させて養いに変える。新しい組織の立ち上げ、新しい関係のかたちを共に作り上げる過程、長年温めてきた構想がついに形を取りはじめる季節。書は珍しくこの卦に最短の祝福を与えます。

書が説くのは位を正すことです。「位を正しくし命を凝む」 — 鼎は三つ足、安定が要る。新しい器で新しいことを始めるなら、まず自分の位置と使命を明確にしなさい。なぜこれを作るのか、誰のために、どんな質で。問いがはっきりしていれば、煮上がるものも整っていく。今は素材を吟味し、火加減を見て、時間をかける段階。

けれども鼎は完成の卦ではありません。文王の序列における次の位置は震 — 雷の震え。書はこう告げます — 新しいものを煮上げる者は、その完成の前後に、必ず大きな揺らぎを経験する、と。今は丁寧に煮上げ、来るべき揺れにも備えていなさい。

相 伴 う 卦

Dǐng に語りかける卦。

HEXAGRAM 18 · 反転

Gǔ · Work on the Decayed

蠱 — 荒れたものを直す。鼎が新しく作り上げる卦であるなら、蠱は古い荒れを取り除く卦。両者は同じ更新の物語の、前後の段階を描いています。蠱の仕事を終えた者にこそ、鼎の時が来る。

蠱 を読む →

HEXAGRAM 49 · 転機の縁(えにし)

Gé · Revolution

革 — 改めること。形ではなく時において鼎と関わる卦。革が古い皮を脱ぐ卦であるなら、鼎はその脱皮のあとに新しいものを作る卦。書はこう告げます — 革と鼎は一対で、片方なしには成り立たない、と。

革 を読む →

あなた自身の問いを尋ねる

Dǐng はあなたの読みに現れるかもしれません。

あるいは、現れないかもしれません。神託は、いま在るその瞬間を読みます —
探しに来た卦をではなく。

書に尋ねる